特徴4

風を引き寄せるナセル構造とダウンウィンド形式
一般的にプロペラ型風車のプロペラ前方に障害物があると効率が落ちると言われています。そのためダウンウィンド形式より、アップウィンド形式が一般化しています。しかしアップウィンド形式では回転が上がるとロータ回転面が壁となってしまい、方向舵が機能しにくく風向の変化に対応しきれなくなります。また大型プロペラ型風車では方向制御装置を取付けて対応していますが、風向に対してタイムラグを生じてしまい突風には全く対応できません。
プロペラ型ベルシオン式風車ではダウンウィンド形式を採用しています。ダウンウィンド形式にすることでロータがタワーの下流側に位置するため風向に対応しやすく、回転しているロータがタワーから離れる位置にあるため安全です。またプロペラ前方に障害物があると効率が落ちると言われていますが、あえてプロペラの前に抵抗の大きく見えるマグロの形をしたナセルをつけています。風がナセルに当たると上下左右に分かれ、その風がプロペラを通過するようにしています。
ダウンウィンド形式 この現象はコアンダ効果(流体が物体の表面を流れるとき、物体の表面外形へ貼りつくように沿って流れる現象)と呼ばれるもので、障害物の無い状態の風速より風速を上げます。この現象(コアンダ効果)はさまざまな場所で確認できます。橋の下での上流と下流の水流を見ていると、橋脚がある所では橋脚の側面をなぞって流れが速くなっています。流体は水も空気も同じで、形状にもよりますが物体に張り付いて流れ、物体の周囲は加速します。 このように抵抗のある所は流れが遅くなると思われますが乱流が発生しないようにすれば風速を上げることができます。

風の流れのイメージすべての特長を集約したプロペラ型ベルシオン式風車
常に風向に正対させて、ナセルよって風を引き寄せて、その風を逃がさないように方向舵でカバーし、プロペラ先端を内側に曲げることで、風は遠心方向に逃げることができなくなり、プロペラを通過することになります。この風を軸より遠いところで受けるようにプロペラの形状を逆テーパにしています。テコの原理から理解できるとおり大きな軸トルクを導き出せます。軸より遠いところでもっとも大きな力を受けとれるので従来のプロペラ翼と比較すると桁違いの大きなトルク差が生じます。