オレイン酸はニキビの元となるアクネ菌のエサになるので注意しよう

オレイン酸が健康によいという話を耳にしますが、具体的な効能をご存知でしょうか?私たちの生活に馴染み深いオリーブオイルや紅花油などといった植物油には、オレイン酸が多く含まれています。

 

オレイン酸は健康を保つための重要な成分として有名な、脂肪酸の一種です。身体にうれしい効果がたくさんある一方で、ニキビや毛穴の広がり、乾燥などの肌荒れに直結します。ここでは、オレイン酸の効果やニキビとの関係、多く含む食べ物について詳しく解説します。

 

オレイン酸とは

オレイン酸は健康効果や美肌効果が高いため、食材のほか、スキンケア用品にもよく用いられています。そんなオレイン酸の特徴的な効果について、まずは見ていきましょう。

 

効果1. 便秘を解消

オレイン酸は腸の中で吸収されにくく、腸の働きを活発にする働きがあります。これによって便秘を解消する効能が期待できます。便秘がちな方は積極的に摂るようにすると、効果的に解消できます。

 

効果2. 生活習慣病の予防

脂肪酸には、動物性食品に含まれる飽和脂肪酸と、植物性食品に多く含まれる不飽和脂肪酸の2種類があります。飽和脂肪酸を過剰に摂取すると、肥満や病気の原因となる中性脂肪やコレステロールの値が増えます。

 

一方、不飽和脂肪酸には、血中の中性脂肪やコレステロール値を調節する働きがあります。そのコレステロールには、善玉と悪玉の2種類があります。悪玉コレステロールが体内で増え続けると、高血圧や心臓疾患、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病に罹るリスクが高まります。

 

オレイン酸は不飽和脂肪酸に分類され、悪玉コレステロールを減少させる作用があります。血中のコレステロールのバランスを整えるので、生活習慣病の予防効果が期待できます。

 

効果3. 美肌効果

オレイン酸は、皮脂と同じように肌を柔らかくする働きがあるので、肌表面にたまった角質のごわつきや小ジワなどを抑制し、改善する効果があります。また保湿力が高く、蒸発しにくい性質や、紫外線を吸収する働きもあります。

 

オレイン酸は肌にとても馴染みやすいため、乳液やクリームなどのスキンケア用品の原料に使われることもあります。また、泡立ちをよくするために中和して石鹸にしたり、シャンプーなどに配合されたりもしています。

 

効果4. 胃酸分泌を抑制

オレイン酸には胃酸を調整する働きがあるため、余計な胃酸を分泌しません。そのため胃もたれや胸焼けすることが少なく、胃酸過多症胃炎や胃弱、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの予防につながります。

 

ストレスの多い生活を送っている人は、オレイン酸を豊富に含む食品を積極的に摂取することを心掛けることによって、胃へのダメージを軽減することができます。

 

効果5. 過酸化脂質を防ぐ

オレイン酸は酸化しにくいので、加熱調理でも安心して使うことができます。体内では活性酸素と結びついて過酸化脂質となることを防いでくれます。過酸化脂質はDNAに損傷を与えて発ガンを招いたり、動脈硬化にもつながります。

 

オレイン酸とニキビの関係

ニキビの原因のひとつに、毛穴に詰まった皮脂が挙げられます。肌の水分が少なく乾燥していると、皮脂の分泌をうながして肌を守ろうとする働きが強まります。また脂っこい食事を摂取すると、皮脂分泌も過剰になってきます。

 

皮脂の分泌が活発になると、毛穴に皮脂が詰まり、毛穴がふさがってしまいます。ニキビの原因となるアクネ菌は皮脂が大好きなので、この詰まった皮脂を栄養にして繁殖し、炎症ニキビを引き起こします。

 

オレイン酸はこの皮脂と同じように、アクネ菌の栄養素になり、繁殖する原因になります。また摂取し過ぎると、肌はオイリー肌に傾きがちになり、皮脂量も多くなります。それによって毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの原因になってしまいます。

 

食材だけでなく、オレイン酸を含む化粧水や洗顔料もニキビにとっては大敵です。オリーブオイルを使ってケアをすると、ニキビが悪化する可能性があるので、注意しましょう。ニキビ肌の人には、薬用ローションや収れん作用を持った化粧水がおすすめです。

 

オレイン酸を多く含む食材

オレイン酸は植物油に多く含まれています。まずは、代表的な油の含有率を見ていきましょう。それぞれ、100gあたりに含まれる量を示しています。

 

  • オリーブオイル 73,000mg
  • なたね油 58,000mg
  • こめ油 39,000mg

 

特にオリーブオイルには80%近くオレイン酸が含まれているので、注意しましょう。オレイン酸は健康にうれしい脂肪酸なので、気になる方や少しでもオレイン酸の摂取を控えたい人は、えごま油か亜麻仁油などを使用するようにしましょう。

 

これらはオレイン酸の配合量が他の油よりも少なく、ニキビに効果的なαリノレン酸が配合されています。αリノレン酸とは、血中の悪玉コレステロールを排出する働きがあるので、肌の新陳代謝をうながしてターンオーバーを正常にします。

 

次に、オレイン酸を多く含む食材と、その含有量を紹介します。こちらもそれぞれ、100gあたりに含まれる量を示しています。

 

  • マカダミアナッツ 42,000mg
  • アーモンド 35,000mg
  • アボカド 9,500mg
  • オリーブ 8,500mg

 

オレイン酸は便秘を解消したり、胃酸をコントロールする働きに加えて、善玉コレステロールを減らすことなく悪玉コレステロールの増加を防ぐ効能があります。マカダミアナッツやアーモンドをはじめとするナッツ類などを意識的に食べるようにしましょう。

 

オレイン酸を多く含む食材を摂取するとうれしい効能が期待できますが、脂質ですので摂取し過ぎると太ってきます。身体の中で合成できる脂肪酸なので、適量を摂れば十分です。太ってしまうと健康に悪影響が及んできますので、オレイン酸を含む食物の摂り過ぎには注意しましょう。

 

 

このようにオレイン酸はニキビの原因になるので、過剰な摂取には十分気をつける必要があります。また、オレイン酸は食品だけでなく、スキンケア商品にも含まれています。特にニキビを治す洗顔料は、オレイン酸が含まれていないかどうかをしっかり見極めて使いましょう。