ケアにも食事にも気をつけているのにニキビが治らない、増えていくという人は、メイクをする時に使うパフが原因かもしれません。
パフはいつ洗いましたか?ずっと洗っていない人は、かなりパフが汚れている状態です。汚れたパフには、雑菌がたくさん繁殖しています。そのため、何度も使い続けるとエンドレスでニキビに悩むことに。その理由やパフのお手入れ方法について、紹介します。
メイク用のパフとは
メイク用のパフは、ファンデーションやリキッドファンデーション、粉おしろいをつける時に使うもので、スポンジとも呼ばれます。メイクをする女性は、ほぼ毎日のように肌にパフが触れることになります。
では、どんなパフを汚れている状態というのでしょうか。見た目がさほど汚れていない状態でも、実は、顕微鏡で見ると雑菌がウジャウジャいます。
あなたのパフは大丈夫?セルフチェックで汚れているか確認しましょう。
- 4日以上洗っていない
- パフが硬くなっている
- 色が揚げ物のように茶色い
- なんとなく臭う
この中のどれか一つでも当てはまっていると、あなたのパフは汚れています。
パフのどんな汚れでニキビができる?
汚れたパフを使ってファンデーションを塗るということは、肌に雑菌を塗っているようなものです。そう考えると、気持ち悪いし恐ろしいですよね。パフが汚れて雑菌が繁殖していると、ニキビを悪化させ、治りにくくします。
いくらケアや食事を頑張っていても、ニキビが改善されないわけです。では、パフのどんな汚れが原因でニキビができるのか、詳しく見てみましょう。
汚れ1. アクネ菌の付着
ニキビができているということは、ニキビの元であるアクネ菌が肌に存在しています。そのニキビにパフが触れると、パフにアクネ菌が付着します。これによりファンデーションを塗る時に、パフについたアクネ菌も一緒に肌へつくようになってしまいます。
汚れ2. 顔の皮脂や汗の付着
私たちは、毛穴から皮脂や汗を排出します。ファンデーションを肌に塗ると、この皮脂や汗がパフに吸収されます。皮脂はアクネ菌の大好物なので、パフにはアクネ菌が繁殖します。また、汗はパフを湿らせるので、カビなどの菌が繁殖します。これらがニキビの原因となります。
汚れ3. ファンデーションの油分
ファンデーションは油分で作られています。そのため、つけるたびにパフにはエサとなる油分がつくので、アクネ菌やバクテリアといった雑菌が繁殖します。バクテリアが繁殖すると、ニキビの炎症を促進し、悪化させます。
汚れ4. メイク前の基礎化粧品
メイクをする前は必ず、化粧水や乳液などの基礎化粧品を使用します。ファンデーションを塗る時は、この基礎化粧品の成分が肌に残っているため、肌がしっとりと湿っています。その湿り気をパフが吸収します。
パフは使用後ケースに入れっぱなしなので、通気性が悪く、雑菌にとって心地よい環境をつくるため、カビやバクテリアなどの菌が繁殖しやすくなります。これらの雑菌が、ファンデーションを塗る時に肌へ付着して毛穴をふさいだり、ニキビを刺激して治りにくくしたりします。
パフのお手入れ方法
肌をニキビから守るために必要なのは、パフのお手入れです。お手入れで最も大切なのは、洗って清潔さを保つことです。
まずは、パフ専用の洗剤であるパフクリーナーを用意しましょう。スポンジクリーナーとして販売されているものでも大丈夫です。パフを傷めずにファンデーションの汚れや雑菌を落とすことができるうえ、殺菌作用もあります。
そして、パフをふんわりと柔軟性のある仕上がりにするので、肌への当たりがソフトになります。パフクリーナーには、次のような液状のクリーナーがあります。継続的に使用するため、自分にあった価格のものを選びましょう。
- ファンケルメイクアップクリーナー 80ml 680円(税抜き)
- オルビスパフクリーナー 80ml 600円(税抜き)
- 資生堂スポンジクリーナー 120ml 749円(税抜き)
- ダイソーのパフ・スポンジ専用洗剤 80ml 100円(税抜き)
洗い方を紹介します。
- パフを濡らし、軽く絞る
- 10円玉ほどの量のクリーナーをパフに出す
- 両手の親指と人差し指で挟むようにパフを持つ
- もみ洗いする
- 汚れのひどい部分は、ぬるま湯につけてからステップ4〜5を2〜3回くり返す
- クリーナーの泡が茶色にならなくなったら、洗い流す
- タオルの上にパフを置き、タオルでパフをしっかり包んで水気を取る
- パフを絞る
- パフの両面が日に当たるように干す
ステップ4では、細かくクシュクシュともみ洗いすると、パフの汚れが落ちやすくなります。ステップ8では、雑巾を絞るイメージで行います。
ステップ9では、テーブルなどに置いて乾かすと、片面が乾きにくくなり、雑菌が繁殖する原因になります。2個パフがあれば、トランプのピラミットを作るときのように、パフ同士を立てかけます。1個のパフであれば、洗濯バサミに挟んで吊るして干します。
パフは毎日洗うことをおすすめします。なかなか洗う時間がないという人は、長くても4日を目安に洗いましょう。片面を上下で2回、もう片面を上下で2回の4回に分けてパフを使用すると、4日はキレイなパフを使うことができます。
パフも使っていくうちに傷むので、表面がポロポロしてきたり、汚れが落ちなくなったりした場合は、新しいものに買い替えましょう。
パフを清潔にして使うことで、ニキビ改善はもちろん、ファンデーションのつきも良くなるため、より肌をキレイに見せることができます。汚れたパフは卒業して、ニキビのないツルツルな肌を手に入れましょう。
※商品の内容および金額はすべて執筆時のものです。