思春期ニキビは皮膚科に行ったらどんな治療をするの?料金は?

思春期ニキビは病気ではないので、毎日の正しいケアで改善していくものだと言われています。しかし、日々のケアや市販の薬で治らない場合は、病院へ行った方がいいのか悩む人も多いでしょう。

 

そこで、思春期ニキビで皮膚科へ行った場合、どのような治療をするかについて詳しく見ていきましょう。

 

皮膚科へ行った方がよいニキビ

まずは、思春期ニキビの原因と基本的なケアについておさらいしておきましょう。そして、どのようなニキビの場合に皮膚科を受診した方がよいか、見ていきましょう。

 

思春期ニキビの原因と基本的なケア

思春期ニキビの原因には、成長ホルモンが深く関係しています。成長ホルモンとは、身長を伸ばしたり、男性らしい女性らしい身体をつくったりするなど、子どもから大人に変化するために必要なホルモンです。

 

しかし、この成長ホルモンが多く分泌されると、皮脂腺が刺激され、皮脂の分泌が活発になります。皮脂が毛穴に溜まると、そこへ「アクネ菌」が侵入し、増殖することでニキビが発症します。

 

思春期ニキビの基本的なケアは、毎日の適度な洗顔、バランスの取れた食事、適度な保湿です。洗顔では、必要な皮脂まで取り除いてしまうような刺激の強い洗顔料ではなく、肌にやさしい天然成分由来のものを使用しましょう。思春期ニキビ専用の洗顔料を利用するのもよいでしょう。

 

皮膚科へ行った方がよいニキビとは?

皮膚科を受診する前に、まずは上記のような基本的なケアができているかどうかを確認しましょう。基本的なケアを毎日行っている、あるいは市販の思春期ニキビの薬を塗っているにも関わらず、ニキビがまったく改善されない場合は、皮膚科を受診することも選択肢の一つになるでしょう。

 

皮膚科ではどのような治療をするの?料金はどのくらい?

一時期流れていた「ニキビはお肌の病気です」というテレビCMを、覚えている人も多いかもしれません。思春期ニキビを病気の一つとして捉えると、皮膚科を受診することも決して間違いではないでしょう。

 

皮膚科では、思春期ニキビの症状に合わせて、いろいろな方法の中からあなたに合った治療を受けることができます。

 

保険適用内の思春期ニキビ治療

保険の適用内で受けられる思春期ニキビの治療法には、いくつかの種類があります。その方法や料金について、一つずつ確認していきましょう。保険適用なら3割負担で済むので、いずれも財布にやさしい治療法と言えます。

 

ディフェリンゲル

ディフェリンゲルは、2008年に日本で初めて認可された塗り薬タイプのニキビ治療薬です。「日本のニキビ治療を変える」と言われているほど優秀な薬で、欧米ではすでに10年以上前に認可されています。皮脂の分泌を抑えて、ニキビの原因を除去する効果があります。初診料に加え、1カ月約2,000円の治療費がかかります。

 

イオウカンフルローション

イオウカンフルローションは、昔から皮膚科で処方されてきたローションタイプの治療薬です。その名の通り、硫黄とクスノキなどから抽出されるカンフルを混ぜた塗り薬です。硫黄が角質を溶すことで皮膚をなめらかにし、毛穴をふさぐ原因となる皮脂の詰まりを抑える効果があります。

 

また、カンフルには消炎、鎮痛効果があるので、赤くなったニキビの炎症を抑える作用もあります。初診料に加え、1カ月約1,500円かかります。

 

ビタミンB群

塗り薬のような即効性はありませんが、ビタミンB2とB6の飲み薬によって、肌の代謝を正常に戻し、ニキビの改善を促す効果があります。初診料に加え、1カ月1,500円ほどの治療費がかかります。

 

圧出治療

ニキビの中の皮脂や膿を針などで押し出して、外に排出する治療方法です。これによって、毛穴詰まりが改善されます。初診料に加え、ニキビ1個あたり約150円かかります。

 

ダラシンTゲル

ダラシンTゲルは、リンコマイシン系と呼ばれる抗生物質の一種です。ニキビの原因菌である「アクネ菌」を殺菌し、ニキビを改善する効果があります。ただし、この薬に耐性のあるアクネ菌によってニキビが発症している人には、効果がありません。

 

ダラシンTゲルを長い間使用しているのにニキビが改善されない人は、治療薬を変更する必要があるので、皮膚科で相談することをおすすめします。初診料に加え、1カ月約1,500円の治療費がかかります。

 

保険適用外の思春期ニキビ治療

保険が適用される治療では効果がみられない場合、保険が適用されない自費診療という選択肢もあります。いずれも治療費が高くなるので、最後の手段としておすすめします。主な3つの方法を見ていきましょう。

 

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングとは、グリコール酸やサリチル酸を皮膚に塗り、角質層をはがす治療法です。思春期ニキビの治療としてこれを行っている皮膚科はたくさんあります。1回につき、10,000円前後の治療費がかかります。

 

レーザー治療

ひどいニキビ跡が残りやすい炎症の強いニキビや、すでにクレーターのようなニキビ跡ができている場合には、レーザー治療が効果的です。

 

特に「フラクショナルCO2レーザー」は、皮膚の深部から肌を入れ替えて、皮脂の分泌やターンオーバーを正常に戻す効果があります。1回につき、約50,000円の治療費がかかります。

 

PDT光線力学的治療

PDT光線力学的治療は、ALA(アミノレブリン酸)を内服して毛穴の奥の皮脂腺に到達させ、さらに皮膚の奥まで届くオレンジ色の波長の光を当てる方法です。これにより皮膚表面だけでなく、毛穴の奥のアクネ菌などを殺菌する効果が期待できます。1回につき、50,000円ほどかかります。

 

 

思春期ニキビを早くきれいに治すためには、皮膚科選びも重要です。最初から高い自費診療とセットの治療法をすすめてくるところは、避けた方がよいでしょう。患者の立場に立ち、新しい治療法など常に最新の情報を収集する努力を怠っていないような皮膚科を選ぶことが、とても大切です。