アトピー性皮膚炎の人がニキビになった場合はどうすればいい?

アトピー性皮膚炎の人は、ニキビができやすいと言われています。そのため、思春期でも大人になってからでも、この2つの症状に悩む人は多くいます。アトピー性皮膚炎の人にニキビができたらどうすればいいのか、その対策をここでしっかりと確認しておきましょう。

 

アトピー性皮膚炎とは?

アトピー性皮膚炎とはかゆみを伴う特徴的な湿疹がくり返し現れる状態のことを指します。湿疹には、赤っぽいものやジクジクしたものがあります。

 

いろいろな原因が考えられますが、家の中のホコリであるハウスダストやダニ、カビが多く挙げられます。特にハウスダストにはダニが非常に多く潜んでおり、かゆみの原因の高い割合を占めています。

 

喘息や花粉症など、持病のあるアレルギーを起こしやすい体質の人や、肌を守るバリア機能が弱く、乾燥している人がなりやすいです。肌が乾燥すると抵抗力が弱まり、ダニやホコリの侵入が容易になります。そして細菌やウイルスに感染することによって炎症が起こり、アトピー性皮膚炎独特の湿疹が現れるようになります。

 

炎症は外から侵入した細菌やウイルスを退治する免疫反応によって起こるので、身体を守るためには必要不可欠です。しかしアトピー性皮膚炎の人は、この免疫反応が過剰に起こり、本来は退治する必要のないものにまで免疫反応を起こしてしまうため、炎症がくり返されます。

 

アトピー性皮膚炎とニキビの関係

アトピー性皮膚炎とニキビにはどのような関係があるのでしょうか?ニキビの原因やそれぞれの違いについて確認したうえで、アトピー性皮膚炎の人にニキビができやすい理由を見ていきましょう。

 

ニキビの原因

ニキビは、毛穴に詰まった皮脂とニキビの原因菌である「アクネ菌」が結びつき、炎症を起こすことで生じます。アクネ菌とは、どのような人の肌にも存在している常在菌です。皮脂が大好きなため、毛穴に皮脂がたくさん詰まるとそこで大量に発生し、ニキビをつくります。

 

アトピー性皮膚炎とニキビの違い

アトピー性皮膚炎もニキビも、いずれも常在菌が原因で起こります。しかし、それぞれを発症させる常在菌の種類やメカニズムは違います。さらに、アトピー性皮膚炎はひどいかゆみを伴いますが、ニキビにはかゆみがありません。

 

アトピー性皮膚炎の人はニキビもできやすいってホント?

アトピー性皮膚炎の人は、ドライスキンになっています。この肌の乾燥は季節の影響や保湿不足のほか、肌を守る皮脂が少なく水分がどんどん蒸発してしまっていることが考えられます。

 

乾燥すると肌の角質は硬くなり、毛穴は小さくなります。そうなると、肌を乾燥から守ろうと分泌された皮脂が排出できず、簡単に毛穴を詰まらせてしまいます。これがアクネ菌が侵入、増殖する原因になり、ニキビを招きます。つまり、ドライスキンのアトピー性皮膚炎の人は、ニキビもできやすいと言えます。

 

アトピーとニキビには、適度な保湿が基本!

このようにアトピー性皮膚炎の人は、乾燥によってニキビができやすくなっているので、対策としては保湿が重要になります。

 

ニキビだけができている場合は、ニキビ専用のスキンケア商品を使用するとニキビを改善できます。しかし、アトピー性皮膚炎も併発している場合には、おすすめできません。アトピーの肌にはニキビ専用の商品は刺激になり、かえって症状が悪化する恐れがあるからです。

 

アトピー性皮膚炎とニキビを同時にケアする場合、まずは肌を回復させることを優先させましょう。乾燥で硬くなった肌に潤いを与えるものがおすすめです。

 

化粧水は、刺激の少ない敏感肌用を

洗顔後に使用する化粧水は、無香料、無着色、アルコールフリーの肌への刺激が少ないものを選んでください。保湿力の高いものを選ぶと、さらに良いです。それでもケアした時にしみるなどの刺激を感じる場合には、洗顔後、水分をあまり拭き取らない状態ですぐに保湿剤をつけても良いでしょう。

 

保湿剤はアトピーとニキビの両方に効果があるものを

化粧水で肌を整えた後に使用する保湿剤は、アトピー性皮膚炎向けの低刺激のもので、ニキビに悪影響を及ぼさないものを使用してください。油分が多いものはニキビの原因になるので、油分が少なめのものを選びましょう。

 

おすすめの保湿剤は、ヒルドイドです。アトピー性皮膚炎の保湿剤として皮膚科でも処方される薬剤で、水分を肌に浸透させ、蒸発しないようにキープする効果があります。刺激も少ないので、アトピーとニキビの両方に適した保湿剤です。

 

ただし、ヒルドイドには血行促進作用もあるため、アトピー性皮膚炎の症状が重い場合には、かえって悪化させる恐れがあります。そのような場合は、より安全なワセリンを使用しましょう。どちらを使用するべきか迷ったら、皮膚科を受診することをおすすめします。

 

 

アトピー性皮膚炎とニキビのいずれも発症している場合、ケア方法が限られるので悩んでしまいがちです。まずは保湿をしっかり行ってアトピーの症状を改善することが、結果的にはニキビを治す近道にもなります。