背中や首にできるニキビとあせも違いって?

背中や首にできたニキビをしっかりケアしているのに、一向に改善されない!背中や首にずらーっとニキビが並んでしまって見た目が悪い…などと悩んでいる人はいませんか?

 

それ、もしかしてあせもをニキビだと勘違いしているのかもしれません。あせもについてよく知らないと、ニキビと間違えてしまう人もいます。ここでは、ニキビとあせもの違いについて詳しく見ていきましょう。

 

ニキビとあせもについて

あせもをニキビだと勘違いしてしまう人が多いのは、この2つの症状に似ているところがあることと、あせもについて実はよく知らないことが影響しています。まずは、ニキビとあせもの似ている部分、そしてそれぞれの特徴について説明します。

 

ニキビとあせもは似ている

ニキビとあせもは、肌に炎症を起こす点や、痛みやかゆみがある点が、とても似ています。あせもはかゆみがひどいですが、かきすぎると痛みがでることもあります。一方のニキビも痛がゆいことがありますよね。

 

また、特に思春期はニキビが密集してたくさんできることが多いので、これもあせもと間違えてしまう原因になります。あせもは1つ2つできるものではなく、肌にたくさんできてしまうものだからです。

 

ニキビとは

まずは誰もが知っているニキビについて、どういうものなのかおさらいしておきましょう。ニキビは、皮脂の分泌が過剰になったり、毛穴周辺の角質が厚くなったりすることによって起こります。また、メイクや日焼け止めなどの汚れをきちんと洗い流せていないことも原因になります。いずれの場合も、毛穴に皮脂が詰まりやすくなるためです。

 

その皮脂が酸化すると黒くなったり、炎症を起こすと赤くなったり膿がたまったりします。このうちあせもと似ているのは、炎症を起こしたタイプの「赤ニキビ」と言われるものです。これにはアクネ菌が密接に関係していて、皮脂を栄養として増殖すると、肌に炎症を起こすことでおこります。

 

あせもとは

あせもは、その名前から想像できる通り、汗が関係してできるものです。たくさん汗をかいたときに、ぶつぶつができる皮膚疾患です。赤いぶつぶつを思い浮かべる人が多いでしょうが、あせもには白っぽい水ぶくれ状のものもあります。こちらは症状が軽いため、気づきにくいかもしれません。

 

あせもは、汗が皮膚の中にたまることによりできます。たまった汗が、肝管という腺から周りに漏れ出すと、水ぶくれができたりブドウ球菌によって炎症を起こして赤くなったりして、かゆみが発生します。

 

つまり、大量の汗をかいて放置すると、ムレて汗の逃げ場がなくなり、あせもになってしまいます。そのため、汗をかきやすい夏や、ギプスをつけているところ、ムレやすいところにあせもはできやすいです。

 

ニキビとあせもの見分け方

このように、ニキビとあせもができるメカニズムや原因は根本的に違います。しかしそれを理解しても、やはり見た目だけでは判断がつかないこともあるでしょう。ニキビとあせもを見分けるには、そのぶつぶつが毛穴にできているかどうかをチェックしてみましょう。

 

毛穴にできている場合は、ニキビだと断定できます。あせもは毛穴にできるわけではなく、肌の表面にできるものだからです。また、1つだけポツっとできることのあるニキビとは違い、あせもは広範囲にわたって生じます。背中全体にできたり、首の髪の毛で隠れている部分にたくさんできたりするのがあせもです。

 

ニキビとあせもの治療方法

あせもをニキビだと思ってケアしても、改善することはありません。ニキビとあせもは根本的に違うものなので、治療方法も異なります。それぞれの治療方法を見ていきましょう。

 

ニキビの治療方法

ニキビは重症でなければ、規則正しい生活や正しいスキンケア、栄養豊富な食べ物を摂取するように心がけると、自然と治るものです。また、たとえ軽症のうちでも、病院で抗生物質を用いて治療することもできます。

 

外用薬では、アクネ菌を殺菌する効果のある抗生物質や、毛穴詰まりを解消する薬が使われます。炎症がひどいときは、炎症を抑える効果がある内服薬が使われます。ニキビの原因としてビタミン不足が挙げられる場合は、ビタミンBやビタミンCなどのビタミン剤が処方されることもあります。このビタミン剤の摂取は、病院に行かない場合でも効果的です。

 

あせもの治療方法

症状が軽いあせもは、病院で治療を受ける必要はありません。汗をかいたときに放置せずに洗い流したり、濡れタオルで拭いたりするケアをきちんとすると、自然に治るでしょう。通気性や吸湿性の良い服を着ることも、改善につながります。

 

赤くなっているあせもの場合は、塗り薬による治療が効果的です。そのため、病院に行って治療を受けることをおすすめします。あせもの治療では、ステロイド外用剤を使います。炎症やかゆみを早期に抑えることができれば、1週間以内にはあせもが治るでしょう。市販もされていますが、初めてあせもができたときは、病院で処方されるものの方が安心です。

 

ビタミンはあらゆる肌トラブルの治療をサポートしてくれるので、ビタミン剤はニキビと同様に、あせもにも効果的です。特にビタミンCには消炎・抗炎症作用があるので、あせもで炎症がある場合は積極的に摂取しましょう。

 

ニキビで使うアクネ菌を殺菌するような薬は、あせもには全く効果がありません。毛穴詰まりを防ぐような外用薬を使っても、あせもに毛穴は関係ないので、意味がありません。必要のない抗生物質を患部に塗ってしまうと、ひどい肌トラブルの原因になることもあるので、あせもをニキビと勘違いして自己治療を行うのは危険です。

 

 

背中や首にぶつぶつができると、ついニキビと思ってしまいがちです。でも、たくさんぶつぶつがあるときは、あせもである可能性の方が高いです。しっかり見極めて、適切な治療・ケアを行いましょう。自分で見分けられないときは、自己治療をするより、病院で診てもらうようにしましょう。